コールドポリペクトミー
コールドポリペクトミーとは、スネアを用い、通電せずに物理的にポリープを切除する方法です。主に9mm以下の大きさで癌を疑わない、無茎性、あるいは平坦型病変が適応となります。長所は、穿孔や後出血を来たしにくいこと,短所は病変の遺残を来たしやすいことです。
このポリープにスネアリングしていきます。ギリギリにスネアをかけると病変の遺残のriskとなるため、広めにかけるようにこころがけます。
スネアを閉じてきります。
コールドポリペクトミー直後。直後に出血しますが、多くは自然止血されます。切除後に病変の遺残の有無を確認します。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
ポリープの粘膜に局注液を注入し,病変を持ち上げたのちにスネアを用いて通電し切除します。有茎性病変や10mm以上の無茎性や平坦型病変で大きいもの、小さくとも癌を疑うような病変はEMRの適応です。術後出血、穿孔のriskがありますので1週間は飲酒、激しい運動や旅行は控える必要があります。EMRで取り切れないと判断された場合は基幹病院へ紹介となります。
15mm大のポリープ
ポリープの粘膜に局注液を注入したところ
スネアを用いて通電し切除したところ
出血予防目的でクリップで縫縮